監修
元東京医科大学助教授 医師 鈴木和信
この記事でわかること
はじめて「マンジャロ 2.5mg」を検討する方が迷わないよう、基本の考え方→はじめる量→続け方のコツ→料金と予約→注意点の順にたどります。数字の結果や個別の結論は本文の各章でていねいに解説します。まずは“どう付き合うのか”読み進めてください。
1. マンジャロ(GIP/GLP‑1[一般名:チルゼパチド])とはどんな薬?
この記事でいう「販売名:マンジャロ®」は、一般名:チルゼパチドに相当する週1回の自己注射薬(皮下注)を指します。GLP‑1とGIPという“食後の合図”に同時に働きかけ、食欲の出方や食後の落ち着きを支えることで、食べ過ぎにブレーキがかかりやすい状態を目指します(感じ方には個人差があります)。
- GLP‑1とは?
食事のあとに腸から出る合図のひとつ。血糖が高い時だけ下げる方向に手助けし、食後の急な上下を穏やかにしやすくします。満腹感が続きやすいため、間食やドカ食いが減りやすい流れが生まれることがあります。 - GIPとは?
GLP‑1と同じく、食後に腸から出る合図。必要な時だけ働くのが特長で、食後の「上がりすぎ」を落ち着かせる方向に作用。甘いもの・間食の衝動が小さく感じられることがあり、「もう十分食べた」の合図が出やすく・続きやすくなります。 - 週1回で続けやすい
チルゼパチドの半減期はおよそ5日で、週1回投与に合わせやすい作りです。また、注射後の濃度のピークはおよそ24時間(8〜72時間の幅)、4週間ほどで安定域に入る、という特徴が示されています。

お問い合わせ
医療機関名:美容皮膚科ティファクリニック横浜院
所在地:〒220-0004 神奈川県横浜市西区北幸1-1-8 エキニア横浜 7F 705-2
電話:045-509-1932
LINE:友だち追加のうえ、トークからご連絡ください。
2. マンジャロは何ミリから始めますか?
当院では、まず“2.5mg”から始めます。
理由は、体を慣らしながら副作用(主に胃腸症状)の出方を確認し、日常生活と両立しやすいリズムを整えるためです。投与は週1回、曜日固定が基本です。
増量は“必須”ではありません。
体調や感じ方、日々の食欲の落ち着き、通院の都合などを総合的に見て、2.5mgを続ける/増やす/いったん見送るのいずれも選択肢になります。
一般的な情報では、用量は2.5mg刻みで、用量変更の間隔は少なくとも4週間あけるとされています(FDA Access Data)。増量が必要かどうかは人それぞれで、必ず 5.0mg に進むわけではありません。
よくある質問
Q. 2.5mgの期間はどのくらい?
目安は4週間ですが、個人差があります。2.5mgをもう少し長く続けることもあれば、体調に応じて増量を見送る/後から再検討する場合もあります。「4週で必ず5.0mg」ではありません。
Q. 打ち忘れたら?
思い出してから4日(96時間)以内なら、できるだけ早く1回打ちます。4日を過ぎたらその回はスキップして、次の予定日に1回。曜日の変更は、前回から72時間以上あいていれば可能です。

当院の考え方
- 2.5mgは「強く効かせる量」ではなく、まず体を慣らす入口。
- 吐き気・下痢・胃もたれなどが強い場合は、無理をせず2.5mgを延長したり、タイミングを見直すことがあります。
- 食後の満足感が続く/間食が減ったなどの日常のサインも参考にし、数週〜数か月の流れで増やす・続ける・いったん止めるを医師と相談して決めます。
用量や投与間隔は診察のうえ医師が決めます。 気になる点があれば、まずはLINEでご相談ください。
3. マンジャロの何がすごいのですか?
ひとことで言うと、「二刀流×週1回×扱いやすいルール」。がんばる気合いではなく、“食べ過ぎにくい状態”を無理なく続けやすい点に魅力があります(個人差があります)。
- 二刀流(GLP‑1+GIP)
満腹の持ち、食後の落ち着き、間食の衝動の軽減など、複数の経路から食べ過ぎにブレーキをかけやすくします。我慢だけに頼りにくいのがうれしいところ。 - 週1回で続けやすい
半減期がおよそ5日のため、“同じ曜日に1回”というリズムで使いやすいのが特長です。注射後のピークはおよそ24時間(8〜72時間の幅)、4週間ほどで安定域という時間の流れも頭に入れておくと、自分の体感を言語化しやすくなります。
- 打ち忘れのルールが明確
96時間ルール(4日)/72時間ルールが定められており、焦って2回まとめて打たないことがポイント。迷ったら、自己判断で打たず相談してください。
- 打つ場所の自由度
腹部・太もも・上腕(後ろ側)のいずれかに皮下注。毎回少し場所を変える(ローテーション)のが基本です。インスリンと混ぜない、同じエリアでも隣り合わない位置に打つ、といった注意も添えられています。
ひとこと
「マンジャロ 2.5mg」は、無理をかけずに始めるための入り口。その後の進め方は体調と相談で決めましょう。
4. 料金(自由診療)
表示は税込、約1か月分(週1回×4キット)の目安です。
当院では採血は実施していません。必要時は近隣医療機関での検査をご案内します(外部機関の費用は当院料金に含まれません)。
総額の考え方
- 月の総額=薬剤費+(初診料・再診料・針・廃棄等)で構成されます。
- (初診料・再診料・針・廃棄等)は0円です。
- 在庫・診療内容で変わる場合があります。
チルゼパチドがお体に合わない場合の代替選択肢(取り扱いあり)
※使用の可否・目的・用量は診察で個別判断し、ダイエット目的での併用は原則推奨していません(効果には個人差があります)。
メトホルミンの簡単な説明:肝臓でつくられる糖の量を抑える/体が糖を使いやすい状態に寄り添う、といった方向の基本薬(2型糖尿病で広く使われる内服薬)。食欲が落ち着くと感じる方もいますが、目的外(減量)での使用は適応外です。胃腸症状が出やすいため、少量から様子見を基本とします。

5. 予約方法
当院はLINEからのご予約が便利です。 LINEはこちら。
流れはシンプル
- LINEで友だち追加 →【WEB予約】→ 予約リクエスト → リクエスト承認
- 事前問診票に回答、事前同意書の提出(スマホで数分)
- 来院当日:問診票・同意書の確認 → 医師の診察 → お会計 → 使い方説明・お薬(GIP/GLP‑1受容体作動薬〔一般名:チルゼパチド等〕/メトホルミン)お渡し
※診察結果・適否・在庫により、当日処方/受け渡しができない場合があります。
※オンライン予約が不安な方は、LINEのトークからご相談ください。
6. 注意書き(必ずご確認ください)
- BMIが20未満の方はお受けできません。
- 薬の量は医師の診察結果に基づいて決定します。(初回はいきなり高い量では始めません)
- チルゼパチドは1本=1回の使い切り。月の目安は4本=4回(週1回)です。
- 効果や感じ方には個人差があります。
- 吐き気・下痢・便秘・だるさなどが強い場合は、自己判断で続けずご連絡ください。
- 服用中のお薬・ご病気・妊娠/授乳の可能性がある方は必ず事前に申告してください。
- ご不安があればLINEのトークからいつでもご相談ください。
7. 主なリスク・副作用
【チルゼパチド】
- よくある副作用:吐き気、胃部不快感、下痢、便秘、腹痛、食欲低下など(開始直後や増量時に起こりやすい)。
- まれだが重い副作用:膵炎、胆嚢関連のトラブル 等が報告されています。
- 低血糖:単独では少ないものの、インスリン/SU薬などと併用時は注意。
- 禁忌・併用注意:持病・妊娠/授乳・消化管疾患・他剤併用など、適否は診察で判断します。
※感じ方には個人差があります。異常を感じたら自己判断で継続せず受診してください。
【メトホルミン】
- よくある副作用:胃部不快感、下痢、吐き気、食欲低下、ビタミンB12低下 など。
- まれだが重い副作用:乳酸アシドーシス等。体調異常を感じた場合は自己判断で継続せずご連絡ください。
- 禁忌・併用注意:持病・妊娠/授乳・消化管疾患・他剤併用など、腎機能や併用薬で使い方が変わるため、診察で最終判断します。
※感じ方には個人差があります。異常を感じたら自己判断で継続せず受診してください。
8. 適応外の使用に関するご案内
以下の内容を必ずご確認ください。
- 適応外の使用について
本ページで説明するチルゼパチド(販売名例:マンジャロ®)およびメトホルミンを減量等の目的で用いる場合、承認された目的(いずれも2型糖尿病)と異なる「適応外の使用」が含まれます。 - 入手経路
当院で使用する医薬品は、国内の医薬品卸を通じて正規に購入した製品です。 - 同じ目的で国内承認されている薬の有無
肥満症の治療薬として、チルゼパチド(例:ゼップバウンド®)およびセマグルチド(例:ウゴービ®/Wegovy)が国内承認されています。 - 海外などの安全性情報
減量目的での長期的な有効性・安全性には未解明の点があり、海外の報告等により情報が更新される可能性があります。 - 医薬品副作用被害救済制度
適応外の使用は、医薬品副作用被害救済制度の給付対象外となる可能性があります(最終的な可否は制度の判断によります)。
※本ご案内は一般向けの説明です。個別の可否・用量・使用目的は診察で医師が判断します。妊娠・授乳中、持病や服用中の薬がある方は必ず事前にお知らせください。
9. まとめ
- 「マンジャロ 2.5mg」は、からだを慣らしながら始める入り口。 週1回のリズムでまずは4週間を目安に様子を見ます。その後は医師の診察にもとづき、2.5mgを継続する/増量を検討する/いったん見送るのいずれかを選びます(ご自身で用量を変えることはありません)。
- 二刀流(GLP‑1+GIP)×週1回という特徴により、“我慢でへらす”ではなく“食べ過ぎにブレーキがかかりやすい”状態づくりをねらいます(感じ方には個人差があります)。注射後のピークや安定域のタイミングも頭に入れて、自分の体感を記録すると進めやすくなります。
- 打ち忘れ時のルール(96時間/72時間)や注射部位の基本を守ることが安全の第一歩。迷ったら自己判断で続けずご相談ください。
- 料金:チルゼパチド 19,800円〜/月4回の目安、メトホルミン 5,500円〜。
- 予約はLINEが便利。当日お渡し不可の場合(診察結果・適否・在庫)もあるため、来院前にLINEのトークで気になる点をご相談ください。




























